砂時計はデジタル式の時計のように、機械的にただ時を刻むための道具ではありません。
時間の経過とともに、移ろいゆくはかなさや、静かな時の経過を感じさせてくれます。
砂時計は、くびれた部分でつながった上下の対称の円錐形のガラス器でできています。
そのガラスのくびれた部分の事を《蜂の腰》とよび、この細い穴と上下の容器の大きさによって、計測できる時間が決まってきます。
もし1年(365日)を計測する砂時計を作ろうと計画した場合、蜂の腰の口径を1ミリとすると、どれくらいの砂が必要になると思いますか?
その砂の量はなんと1トンだそうです。
* その大きさのガラスを作り上げる作業もとんでもない労力ですが、さらに大変なのが均一できめの細かい砂を1トンも用意しなければいけないのです。
ちょっとぐらい大きい砂が混じっていても・・・と言う考えがあると、即座に穴が詰まって時間も止まってしまいます。
* 砂時計の研究者として第一人者の同志社大学の三輪茂雄教授によると、国内では福島県のいわき市の勿来海岸の砂が最高級品で、外国ではオーストラリアの海岸で採れるジルコンサンドが最良品だと言うことです。
「砂時計の魅力は過ぎ去った時間がわかることと、砂がとぎれそうにみえてとぎれない、ハラハラさせるところ。砂時計があると、時のむなしさと大切さがわかります」と三輪教授は語っています。
* デジタルにはない穏やかさを砂時計から思い出してみるのもいいかも知れません。